富山県魚津市で干物などの水産物加工を手がけてきた「株式会社油本水産」が、自己破産を申請する方針であることが25日までに分かった。負債総額は約4億1000万円にのぼる見通しだ。
同社は1991年の設立。ホッケの干物を主力商品とし、その品質と知名度は全国的に広がり、一時は販路拡大に成功していた。北陸の地場産業としても存在感を示し、地元経済に根ざしていた企業である。
しかし近年は、市場競争の激化で売上が減少。さらに魚価をはじめ原材料費や燃料費など各種コストの高騰が経営を直撃した。赤字が常態化し、債務超過に転落。資金繰りが急速に悪化した結果、8月22日までに事業を停止し、弁護士に事後処理を一任した。現在は自己破産申請の準備に入っている。
「魚津の干物ブランド」として一定の評価を得てきた企業の破綻は、地域経済や関連業者にも波及が懸念される。特に、地元漁業者との取引や観光土産品としての流通などへの影響は避けられず、関係者の間に動揺が広がっている。
小雨
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