長野県上田市の和食店経営会社「株式会社たぬき亭」(法人化2009年)は、9月8日付で長野地方裁判所上田支部から破産手続き開始決定を受けた。官報公告で明らかになったもので、負債総額は約6300万円に上る見通しだ。
同社は1990年以前に創業し、地元で「たぬき亭」の屋号を掲げて営業。丼物や寿司、刺身を中心に提供し、宴会需要を取り込みながら長年にわたり地域に根差してきた。法人化後も一定の集客力を誇り、地元の食文化を支えてきた存在であった。
しかし、新型コロナウイルス禍によって宴会需要が大幅に落ち込み、業績は急速に悪化。その後も景気回復の兆しは乏しく、経営環境は厳しい状況が続いていた。さらに2025年に入ってからは、当時の代表者が病に倒れ死去する事態が発生。後継体制の構築もままならず、事業継続を断念せざるを得なかった。
地元で長年親しまれてきた店舗の破産は、外食業界が直面する逆風を改めて浮き彫りにした格好だ。
曇りがち
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