阪神タイガース、日本シリーズ中に楠本泰史選手へ戦力外通告 生え抜き育成を優先する姿勢を明確に

阪神タイガースは10月30日、日本シリーズ開催期間中に外野手・楠本泰史選手(30)に対し、来季契約を結ばないことを正式に通告した。球団は今シーズンの成績を総合的に判断した上での決定としており、すでに本人にも意向を伝達済み。球団内部では若手育成を最優先する方針を一貫しており、今回の通告もその流れの一環とみられる。

楠本選手は2024年シーズン、DeNAベイスターズから阪神へ移籍。移籍初年度となった今季は一軍で16試合に出場し、打率.133と苦戦が続いた。代打や守備固めなど限られた出場機会の中で結果を残すことができず、最終的にはファームでの調整が中心となっていた。昨シーズンに続き2年連続での戦力外となる厳しい現実を突きつけられた形となった。

阪神は今シーズンもセ・リーグ王者として日本シリーズを戦っており、チームとしては優勝を目指す緊迫した時期にある。しかし、フロントは将来を見据えたチーム編成にも着手しており、今オフも複数選手への契約判断が進められている。その中で楠本選手に対しては、年齢や成績、チームの層を踏まえて「来季構想外」と判断された。

楠本選手は神奈川県出身、花咲徳栄高から東北福祉大学を経て2017年ドラフト8位でDeNAに入団。ルーキーイヤーから一軍出場を果たし、巧みなバットコントロールと勝負強い打撃で注目を集めた。2021年には自己最多の91試合に出場し、代打の切り札としてチームに貢献。しかしその後はケガや若手の台頭もあり、出場機会が減少。阪神移籍後も持ち味を発揮できぬままシーズンを終えた。

今回の通告により、楠本選手は現役続行か、引退・指導者転身かの選択を迫られることになる。本人は現時点で明確な進路を示していないが、報道によれば現役続行の意向を示しているという。来季に向けては他球団での再起、もしくは独立リーグや海外リーグへの挑戦の可能性も残されている。

一方の阪神は、岡田彰布監督のもと「生え抜き中心のチーム作り」を掲げ、近年はドラフト育成や若手の底上げに力を注いでいる。今季も森下翔太選手や前川右京選手ら若手外野手が台頭しており、ポジション争いは激化。球団はこれらの選手を中心に次世代の打線を構築していく方針を維持している。

また、阪神は来季に向けて支配下・育成枠の再編も視野に入れており、オフシーズン中にさらなる戦力整理が進む見通し。チーム関係者によれば、来季はファーム育成選手を積極的に一軍へ昇格させる計画も検討されているという。今回の楠本選手への通告は、単なる戦力整理にとどまらず、「育成重視」への明確な転換点を象徴する出来事といえる。

阪神タイガースは日本シリーズでの戦いと並行して、次なるチームづくりを着実に進めている。激しい競争の中で、ベテラン・中堅層の入れ替えは避けられない現実でもある。楠本泰史選手にとっても、プロ野球人生の新たな分岐点を迎える秋となった。

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