
格闘技団体「RIZIN」が節目の10周年を迎えるにあたり、2025年12月31日にさいたまスーパーアリーナで開催する記念大会「師走の超強者祭」の全容が明らかになった。大会の目玉は、フェザー級王者ラジャブアリ・シェイドゥラエフと挑戦者・朝倉未来による頂上決戦。これに加え、ライト級、女子スーパーアトム級、バンタム級、ヘビー級、フライ級を含む計6つのタイトルマッチが実施される。
RIZIN史上でも類を見ない規模の大晦日大会となる今回、注目のメインイベントはやはり「無敗王者 vs 日本のカリスマ」。シェイドゥラエフはこれまで12戦全勝、打撃・寝技ともに完成度の高い総合ファイターで、RIZINフェザー級を完全制圧している。一方の朝倉未来は、これまで国内外で数々の試合を制し、YouTube活動などを通して格闘技界を超えた知名度を誇る。かつて敗北から立ち直り、緻密な打撃戦と心理的プレッシャーの使い方で再び頂点を狙う姿勢がファンを惹きつけている。
RIZIN運営は今回の大会を「10年間の集大成」と位置づけており、榊原信行CEOは「大晦日はRIZINの原点。日本格闘技の情熱と世界基準の技術が融合する舞台にしたい」と語った。チケットは11月中旬に先行販売が開始され、VIP席はすでに高倍率が予想されている。
朝倉未来は発表会で「シェイドゥラエフは強いが、彼に勝つことで自分の格闘技人生を新しい段階に上げたい」と語り、挑戦への決意をにじませた。対する王者シェイドゥラエフも「日本のファンを尊敬している。だが、リングの上では敬意よりも支配を見せる」と貫禄のコメントを残した。両者とも互いをリスペクトしつつも、火花を散らすような緊張感が漂った。
このほか、元フェザー級王者・斎藤裕の復帰戦も決定。対戦相手は米国の新鋭アーロン・マクレインで、同カードは「再起を懸けた一戦」として注目を集めている。さらに、女子スーパーアトム級ではRENAが再登場、ライト級ではホベルト・サトシ・ソウザの防衛戦が行われる予定だ。
SNS上では、「今年の大晦日は格闘技の年末恒例行事が完全復活」「RIZIN10年で最も熱いカード」「未来が勝てば日本格闘技の新時代が来る」などの投稿が相次ぎ、格闘技ファンだけでなく一般層からの期待も高まっている。
また、同大会では過去10年の名シーンを振り返る特別映像の上映や、引退したレジェンドファイターによる登壇も予定されており、RIZINというブランドの軌跡を象徴するイベントになる見込みだ。主催側は「観客だけでなく、RIZINを支えてきたすべてのファイター・スタッフに感謝を伝える場にしたい」としている。
朝倉未来とシェイドゥラエフのタイトルマッチは、RIZINの歴史そのものを象徴する一戦となりそうだ。無敗王者がその地位を守るのか、日本人挑戦者が再び奇跡を起こすのか。年末のさいたまは、格闘技ファンの熱気とともに、令和の“格闘技の原点回帰”を迎えることになる。
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