岡山県岡山市北区にある私立岡山商科大学附属高等学校(学校法人吉備学園運営)で、無抵抗の男子生徒を複数人でタオルなどで叩く様子を捉えた動画がSNS上で急速に拡散され、ネット上で大きな波紋を呼んでいる。動画は約14秒で、被害生徒が床にうずくまる中、周囲の男子生徒らが笑いながら繰り返し暴行を加える残酷な内容だ。閲覧数は100万回を超え、「いじめ」として厳しい批判が殺到している。
22日午前、X(旧Twitter)ユーザーが「学校で無抵抗の学生を複数人で叩くいじめが発生する! 学校は岡山商科大学付属高校 犯人の特定はよ!」とのコメントとともに動画を投稿。瞬く間に拡散され、関連投稿は数百万回の閲覧に達した。投稿者らは「加害者特定班」を呼びかけ、被害生徒の保護と加害者の処分を求めている。
動画では、被害生徒が痛がる声を上げながらも抵抗できず、周囲の生徒らが楽しげに撮影・拡散する様子が映っている。ネット上では「人を傷つけて笑える神経が信じられない」「集団心理の恐ろしさ」「教育の場であってはならない」といった怒りの声が相次いだ。
また、同校の在校生はあしたの経済新聞に対し、匿名を条件に情報提供を行い、「未成年喫煙や飲酒はかなりあります」と明かした上で、「上級生が下級生にタバコを渡しているのを見たことがあります」と話した。
同校は1911年(明治44年)に私立吉備商業学校として創立された伝統校で、1948年に吉備高等学校、1994年に岡山商科大学附属高等学校と改称。男女共学となり、2004年から総合学科(特別進学コース、ITデザインコース、健康スポーツコースなど)を設置、2018年には自動車科を新設した。校訓は「忍耐し努力せよ 個性を磨き 我が道を行く」。
しかし、2018年1月にも全く同様の「タオルで袋叩き」動画が拡散され、大炎上した過去がある。当時も廊下でうずくまった生徒を複数人で叩く内容で、学校側は「いじめではなく悪ふざけだった」と説明。被害生徒本人がいじめを否定したとして、加害者への処分は軽微に終わったとされる。加害者側はSNSで「遊びで叩いてただけ」「ネット民こわwwww」と開き直る投稿をしたものの、個人情報拡散や警察事情聴取に発展した。
今回の動画は2018年事件と酷似しており、ネット上では「再発か」「学校体質が変わっていない」「いじめ防止基本方針が形骸化しているのではないか」との指摘が相次いでいる。
文部科学省の調査でも、私立高校でのいじめ認知件数は増加傾向にあり、集団暴行のような悪質事例は社会問題化している。専門家は「集団心理による残酷さ」「学校の指導力不足」を指摘。被害者が一刻も早く心身のケアを受け、加害者が適切な責任を負うことが求められる。
学校法人吉備学園は岡山商科大学・大学院、岡山商科大学専門学校も運営する教育グループ。伝統ある学校が繰り返す問題に、厳しい目が向けられている。
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