X(旧ツイッター)上で、不審者情報を集約する「日本不審者情報センター」のウェブサイトを閲覧した際、端末の自動翻訳機能が掲載内容を中国語と誤認識し、日本語に翻訳される事例が相次いで報告されている。
実際に投稿された画像では、不審者事案の一覧ページに「宮城県石巻市(山賊)」「岡山県(海賊)」「静岡県(クレイジーマン)」「滋賀県栗東市(カマが登場)」「福島県福島市(釜の幽霊)」など、もはや治安情報とは思えない文言が並ぶ。仮に山賊や海賊が出没したのであれば、全国紙やテレビ各局が速報で報じる事態であろうし、「釜の幽霊」に至っては現実というよりアニメやファンタジーの世界である。
記者が実際に同サイトを確認したところ、iPhone端末からChromeブラウザを用いてアクセスした場合、自動翻訳機能が作動し、原文を中国語と誤って判断する挙動が確認された。日本語で書かれた情報が、翻訳処理を経ることで不可解な表現へと変質しているようだ。
さらに確認を進めると、不可思議な事例は枚挙にいとまがない。1月27日付として香川県で「金賞受賞」という不審者情報が掲載されていたが、何を評価され、誰が表彰されたのかは不明だ。長崎県市という実在しない自治体名の下では「音声」という情報が記されており、何もない場所から音が聞こえたのであれば、それは不審者事案というより幻聴だ。神奈川県では「ひとくり」という語が登場し、複数のものを一つにまとめる意味だとすれば、事件性はむしろ重大だ。千葉県では「伯田」という表記も見られ、単に歩いていただけで不審者扱いされた伯田さんがいるとすれば、気の毒と言うほかない。
防犯情報は正確さが命だ。翻訳機能の誤作動とはいえ、山賊や幽霊が闊歩するかのような表示は、利用者の混乱を招きかねない。
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