東証スタンダード上場の株式会社ディー・エル・イー(コード3686)は2月16日、同日開催の取締役会で、連結子会社である株式会社Conecti(東京都千代田区)の解散と、同社に対する貸付金の債権放棄を決議したと発表した。債権放棄額は2000万円で、Conectiは特定子会社から外れる。
同社はこれまで、IP(知的財産)を活用した多角的な事業展開を進めてきたが、経営資源の最適配分と財務体質の強化を目的に、創業以来の中核である「IP×テクノロジー」にAIを掛け合わせたAI事業を主軸に据え、事業領域の選択と集中を加速している。
Conectiは令和4年4月、ビジネスメタバース事業の推進を目的として設立された。資本金は5000万円で、ディー・エル・イーが100%出資する完全子会社。代表取締役は親会社社長の小野亮氏が兼務している。
しかし、メタバースを巡る市場環境の変化などを背景に、当初見込んでいたシナジー創出や収益化に時間を要する見通しとなった。こうした状況を踏まえ、グループ全体の成長戦略を再構築する中で、経営資源をコアビジネスに集中させることが最善と判断。解散および債権放棄に踏み切った。
Conectiの直近3期の業績を見ると、令和5年3月期から令和7年3月期まで売上高はいずれも0円。営業損失はそれぞれ1100万円、800万円、0万円、最終損失は1100万円、800万円、100万円と赤字が続いていた。純資産は令和7年3月期で7900万円、総資産は9900万円だった。
今回放棄する2000万円の貸付金については、すでに過年度に全額の貸倒引当金を計上済みとしており、当期の単体業績への影響は軽微という。連結決算では債権債務が相殺消去されるため、連結業績への影響もないとしている。
今後は必要な法的手続きを経て清算を進める予定で、令和9年3月期中の清算結了を見込む。子会社整理に伴う損益の発生は想定されるものの、令和8年3月期の連結業績に与える影響は限定的との見通しを示している。
曇りがち

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