ツムラ、養命酒を68億円で取得へ 非公開化・資産整理経て傘下入り 漢方最大手がヘルスケア強化

医療用漢方製剤最大手の株式会社ツムラ(東証プライム、4540)は25日、養命酒製造株式会社の非公開化と組織再編を経て、最終的に同社株式を68億円で取得する一連の取引を実施すると発表した。公開買付け(TOB)を皮切りに、スクイーズアウト(少数株主排除)や資産整理を段階的に進め、今夏にも完全子会社化を目指す。

発表によると、ツムラは2月24日の取締役会で、養命酒製造、株式会社レノ、湯沢株式会社との4社間による取引基本契約の締結を決議。あわせてレノおよび湯沢との株式譲渡契約も締結した。

今回の取引は、まずレノが公開買付者となり、養命酒製造株式1株4050円でTOBを実施する。買付予定数は928万2257株、下限は190万3900株。期間は2月25日から4月8日までの30営業日を予定する。

TOB成立後は、養命酒製造の株主をレノと筆頭株主である湯沢のみにするためのスクイーズアウト手続きを実施。その後、レノが保有する全株式を湯沢へ譲渡する。さらに、有価証券や不動産などの非事業性資産を配当や吸収分割の手法で湯沢側へ移管する。主力の「養命酒」事業に経営資源を集中させた再編を完了させたうえで、ツムラが湯沢から全株式を取得する流れだ。

最終的な譲渡価額は68億円とされる。

ツムラはパーパスとして「一人ひとりの、生きるに、活きる。」を掲げ、天然物由来の生薬を原料とする医療用漢方製剤のリーディングカンパニーとして事業を展開。原料生薬の栽培・調達から製造、販売、普及までを一体化した「漢方バリューチェーン」を構築し、長期経営ビジョン「TSUMURA VISION “Cho-WA” 2031」のもと事業多角化と収益基盤の強化を進めている。

今回の買収は、そのポートフォリオ戦略の一環だ。医療用漢方で強みを持つツムラと、ヘルスケア製品で高いブランド力を誇る養命酒製造との連携により、一般用漢方や健康関連市場への展開拡大を図る。

養命酒製造は1923年創業。東京都渋谷区に本社を置き、養命酒のほか酒類、医薬品の製造販売、不動産賃貸や自然エネルギー事業も手がける。2025年9月末時点の筆頭株主は湯沢株式会社(持株比率23.70%)。資本金は16億5000万円。

ツムラは「対象者の中長期的な企業価値向上と最適な相乗効果の実現を目指す」としており、養命酒ブランドを軸に経営資源を再配置することで、ヘルスケア領域のさらなる成長を狙う構えだ。

公開買付けの決済開始日は4月15日、スクイーズアウトに係る臨時株主総会は6月上旬を予定。最終的な株式取得は7月から8月頃になる見通しだ。

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