京都・南丹の小5男児不明8日 捜索済み地点でリュック発見、消防団に「違和感」 事件性の指摘も

京都府南丹市で小学5年の男子児童(11)が行方不明となっている事案で、発見されたリュックサックが、これまでに繰り返し捜索が行われていた場所から見つかっていたことが31日、関係者への取材で分かった。捜索にあたった消防団側からは「当初はなかったはず」との声が上がり、現場では違和感が広がっている。

男児は3月23日朝、父親により小学校付近まで送られた後、足取りが途絶えた。翌24日午前、消防団にも出動要請がかかり、警察や消防と合同で大規模な捜索が開始された。

地元消防団によると、初日は約200人規模で捜索を実施。学校周辺の山林一帯を中心に、通行人への聞き込みや工事現場への確認、さらに防空壕などの内部も含め徹底的に調べたが、有力な手がかりは得られなかった。その後も担当区域を入れ替えながら同一エリアの再捜索を繰り返し、農業用のため池の水を抜くなど、可能な限りの手段を講じたが、状況は打開しなかった。

転機となったのは29日、親族が山間の道路付近で黄色いリュックサックを発見したことだった。発見場所は小学校から北西約3.5キロの地点で、消防団が初日から複数回にわたり捜索していた区域とされる。

消防団長は取材に対し、「発見された場所は当然捜索対象で、何度も確認しているはずだ。それにもかかわらず見つかっていなかったことにショックと違和感がある」と述べた。現場は道路から視認可能な範囲で、黄色のリュックは周囲の緑の中で目立つ色であることから、「見落とす可能性は低い」との認識を示している。

現場周辺は建物が少なく、隣接地域へと続く交通量の少ない道路で、夜間は街灯もなく暗闇となる環境だという。地元住民によると、通行はあるものの限られた地域関係者が中心とされる。

また、警察への取材では、男児が電車やバスなど公共交通機関を利用した形跡は確認されていないことも新たに判明した。

こうした状況を踏まえ、元警視庁捜査員は「過去にも一度確認した場所から後日遺留品が見つかる事例はある。本人の意思か第三者の関与かは不明だが、いずれにしても何らかの介在があった可能性は高く、事件性が強まっている」と指摘する。

発見場所が山奥ではなく比較的アクセス可能な地点である点についても、「第三者が関与している場合、通行人や車の接近を受け、急きょ遺留した可能性も考えられる」との見方が示された。

現在も有力な目撃情報はなく、警察や消防は引き続き周辺の捜索を続けるとともに、情報提供を呼びかけている。

地元関係者は「地域全体が不安に包まれている。一日も早く無事に保護されることを願う」と話している。

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