東海カーボン株式会社(東証:5301)は、2024年12月期の連結決算を発表した。売上高は3,501億1,400万円で前期比3.8%減、営業利益は193億8,600万円で同49.9%減、経常利益は225億7,900万円で同45.7%減と、大幅な減益となった。特に、親会社株主に帰属する当期純損失は567億3,600万円と、前年の純利益254億6,800万円から一転して赤字に転落した。
業績悪化の主な要因として、鉄鋼業界の市況低迷やEV(電気自動車)市場の成長鈍化が挙げられる。黒鉛電極事業では、世界的な鉄鋼景気の減速により電極需要が減少し、中国やインドからの安価な製品が市場に流入したことで市況が低迷。スメルティング&ライニング事業でも、アルミ電解用カソードの需要減退や競合の攻勢により売価が低下し、収益が圧迫された。
一方、カーボンブラック事業では、円安効果や製品価格の転嫁により売上高が前期比5.6%増の1,567億9,300万円、営業利益も同1.9%増の217億600万円と健闘した。ファインカーボン事業も、メモリ半導体需要の回復により売上高が同18.9%増の538億9,000万円、営業利益が同17.1%増の124億3,700万円となった。
今後の見通しとして、同社は2030年までの長期ビジョン「Vision 2030」を策定。黒鉛電極事業とスメルティング&ライニング事業の構造改革を進めるとともに、カーボンブラック事業やファインカーボン事業での設備投資を通じた成長市場へのコミットを掲げた。2030年の売上高目標は5,000億円、EBITDA(金利・税引前・償却前利益)マージン20%、ROIC(投下資本利益率)12%を目指す。
2025年12月期の業績予想では、売上高が3,410億円(前期比2.6%減)、営業利益が233億円(同20.2%増)、経常利益が220億円(同2.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が110億円と、一部改善が見込まれている。 #業績 #ビジネス
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