集団食中毒で営業禁止命令の老舗給食会社「バイパス給食センター」が自己破産申請へ。3月14日付で事業停止

岐阜県羽島郡岐南町に本社を構える老舗の仕出し弁当業者「株式会社バイパス給食センター」(本江圭佑代表取締役)は、同社が提供した弁当を原因とするノロウイルス食中毒事故を受け、令和7年3月14日をもって全事業を終了し、会社を閉業することが明らかになった。さらに、同社は自己破産の申立準備にも着手しており、約59年の歴史に幕を下ろす。

同社は3月3日付で「食中毒事故発生に関するお詫びとお知らせ」を公表し、2月24日から27日にかけて製造・提供した弁当を喫食した顧客71人のうち10人、ならびに従業員39人のうち7人からノロウイルスが検出されたことを報告。岐阜保健所の立ち入り検査の結果、感染源が同社にあると判断されたという。これに伴い、3月2日付で同社には食品衛生法違反による行政処分(営業禁止)が下された。

食中毒事故を重く見た同社は3月1日より自主的に営業を停止。事態の沈静化を図るとともに、消毒や再発防止策の徹底に取り組んできたが、関係各所や顧客への信頼回復は困難と判断し、閉業を決断した。

■被害弁償は代理人弁護士が対応
今後は、被害者への補償や関係者対応などの業務は代理人弁護士が行う予定で、詳細については追って各方面に連絡される見通しだ。同社は「発症された皆様には、多大な苦痛とご迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げる」と陳謝。これまで支えてくれた顧客や取引先、地域住民に対し感謝の意を表するとともに、閉業に至った無念をにじませた。

■地元に根付いた老舗、無念の幕引き
昭和41年に岐南町で「バイパス食堂」として創業した同社は、昭和48年に法人化し、以後「お料理ばいぱす」「岐南食品㈲」としても地域に知られてきた。高齢者向け弁当では岐阜市の指定業者に選ばれるなど信頼も厚く、ぎふ清流国体やインターハイなど大型イベントでの弁当製造も手がけてきた。平成24年には新工場を設立し、事業拡大を図っていた矢先の事態であった。 #岐阜県 #羽島郡 #倒産

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