フリークアウトHD、業績予想を下方修正 北米や国内動画広告で苦戦

広告配信プラットフォームなどを展開するフリークアウト・ホールディングス(東証グロース・6094)は15日、2025年9月期通期の連結業績予想を下方修正すると発表した。売上高は従来の560億円から530億円へと引き下げられ、営業損益も黒字から赤字へ転落する見通し。親会社株主に帰属する当期純利益についても、従来は最小で450万円の赤字から最大で50万円の黒字と見込んでいたが、今回の修正では850万円から350万円の赤字と、赤字幅が拡大する方向となった。

4月時点では、第2四半期までの業績は予想と大きな乖離はなく、順調に推移していたという。ただしその後、北米市場の回復の鈍さや、インフルエンサーマーケティング事業の不振、日本国内の動画広告事業における商流の見直しなど、複数の要因が重なって下方修正に至った。

北米では、直販部門の売上回復が想定より遅れたほか、足元の景気先行きに対する不透明感も影響し、売上総利益が予算を下回る状況が続いているという。また、インフルエンサー関連事業も前年同四半期比で売上・利益ともに軟調で、予算を下回る推移となった。加えて、日本国内では下期以降の動画広告やConnected TV関連の商流変更が売上・利益を圧迫する可能性があるとして、慎重な見通しを示した。

一方で、同社は販売管理費の圧縮を進めており、一定の損益改善効果は見込まれるものの、売上高の減少を補いきれず、営業利益、経常利益、EBITDAなど、各段階の利益にも影響が及ぶ形となった。

今回の予想値は、為替レートについては2024年9月末時点の1ドル=142円程度を前提に試算されており、為替の変動は引き続き業績に影響を及ぼす可能性があるとした。同社は今後も、為替や国内外の景気動向によって業績見通しが変化する可能性を踏まえ、必要があれば速やかに追加開示を行うとしている。

なお、前期(2024年9月期)の実績は、売上高が517億円、営業利益が1億円、経常利益が1億7700万円、最終損益は3億1900万円の赤字だった。今回の修正予想では、売上高はかろうじて前期を上回る見込みだが、利益面では一層厳しさが増している。

フリークアウト側は「来期以降も含めた中長期的な売上および利益の再成長には自信を持っている」として、構造的な成長に向けた取り組みを継続する構えを見せている。

記者=西元翔栄

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