AIを活用した越境ECプラットフォーム「SAZO」を展開する株式会社SAZO(本社・名古屋市昭和区、ギル・マロ社長)は23日、プレシリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資および借入を通じて総額7億1,000万円の資金調達を完了したと発表した。引受先には、日本郵政キャピタル、鈴与株式会社、D4V、SMBCベンチャーキャピタルなど複数の有力投資家が名を連ねている。

調達資金は、同社が掲げる「技術で国境を越える」というビジョンの実現に向け、AI技術の高度化、国際物流体制の整備、BtoB向け関税・輸送コスト予測システムの開発、さらには組織体制の強化に充てられる見通しだ。
複雑な国際購買を「1クリック」に
SAZOは2024年5月、日本在住のユーザーが韓国のECサイトの商品を簡単に購入できるサービスとしてリリース。商品ページのURLを入力するだけで、為替・関税・配送料を含む総額をAIが即時計算し、スムーズに決済・発送まで完結できる設計が特徴だ。現在は韓国在住者向けの日本製品購買支援も準備中で、双方向型の越境ECサービスへの進化を遂げつつある。
2025年現在、取扱高は四半期ベースで179%超の成長を記録するなど、急速な拡大を続けており、「従来の購入代行に代わる新しい越境ECの姿」を標榜する。
投資家も高評価
日本郵政キャピタルの足立崇彰社長は「SAZOの技術は真の意味での国境なきECを実現するもの」と評価。鈴与の鈴木健一郎社長は「物流事業者として技術面・業務面双方で協力できる余地が大きい」と連携に意欲を見せる。D4Vの遠藤幹也氏も「AIで越境の障壁を根本から取り除く試みに強く共感した」として出資を決定したという。
今後の展望
SAZOは今後、世界各国へのサービス展開を進めるとともに、関税計算や通関業務など国際物流の煩雑なプロセスをAIで簡素化する「BtoBソリューション」の開発も加速させる構え。通関士不足など物流業界が抱える構造的課題の解決にもつなげたい考えだ。
採用も積極的に進めており、エンジニア、マーケティング、物流オペレーション等の分野でグローバル人材の獲得・育成を強化する。
■資金調達概要
調達額:7億1,000万円(プレシリーズA)
出資元:日本郵政キャピタル、鈴与、D4V、SMBCベンチャーキャピタル、ポーラ・オルビスHD、愛知キャピタル、ゼロイチキャピタル、他複数の個人投資家
借入先:名古屋銀行、日本政策金融公庫
■株式会社SAZO
設立:2023年10月2日
本社:愛知県名古屋市昭和区鶴舞1-2-32 STATION Ai
代表者:ギル・マロ
事業内容:AI越境ECプラットフォーム「SAZO」の開発・運営
URL:https://career.sazo.shop

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