防衛省施設で技官が転落死 エレベーター昇降路で小型運搬車衝突か 安全管理に警視庁が調査

22日午前9時40分ごろ、東京都新宿区にある防衛省の庁舎施設内で、60歳の男性技官が小型の運搬車を操作中にエレベーターの扉に衝突し、そのまま昇降路に転落して死亡する事故が発生した。

現場では当時、荷物の搬送作業が行われており、関係者の通報を受けて救急隊が出動したが、男性は搬送先の病院で死亡が確認された。

■ エレベーター扉に衝突後、約10メートル下に転落

防衛省によると、事故が起きたのは本省の技術関連部門が入る建物内で、亡くなった男性は長年にわたり設備保守を担当していたベテラン職員だった。

小型運搬車で資材を運んでいた際に、何らかの原因で停止中のエレベーター扉に衝突。扉が破損し、そのまま約10メートル下の昇降路底部へ転落したとみられている。

警視庁は、設備の安全装置が正常に作動していたか、またエレベーターの扉が通常よりも脆弱な状態でなかったかを調べている。

事故当時、現場にいた他の職員が「大きな衝撃音がして見に行ったら扉が壊れていた」と証言しており、機械的な不具合の可能性も視野に入れて原因を特定する方針。

■ 新防衛相就任翌日に発生 省内に衝撃広がる

この事故は、21日に就任した小泉進次郎防衛大臣の着任翌日に発生した。

同日朝、北朝鮮が短距離弾道ミサイルを発射した直後であり、防衛省内では情報収集体制が強化されていた矢先の出来事だった。

省内関係者は「緊張感の高まる時期に痛ましい事故が起きた。再発防止を徹底したい」と語った。

防衛省は22日午後、報道各社に対し「職員が業務中に転落死した事故が発生した。現在、警視庁と連携して原因を確認している」とのコメントを発表。

遺族への説明とともに、安全対策の見直しを進める考えを示した。

■ 設備管理体制に課題か

事故が発生した建物は築数十年が経過しており、施設内では老朽化対策が順次進められていた。

関係者によると、問題のエレベーターは物資搬入専用で、通常の利用者は限られていたという。

防衛省は、定期点検の履歴や直近の整備状況を確認し、安全基準を満たしていたかどうかを調査している。

専門家は今回の事故について、「小型運搬車とエレベーター設備の接触は想定外の衝突力を生じる可能性があり、構造的な耐性評価が必要」と指摘。

労働安全衛生法に基づく再発防止策として、搬送経路の見直しや運転制限の強化を求めている。

■ 防衛省内で続く安全強化の取り組み

防衛省では、過去にも施設内での労災事故が数件発生しており、作業マニュアルの厳格化や安全教育の強化を進めてきた。

しかし、今回のように死亡事故につながるケースは近年ではまれで、内部では「安全意識の再点検が必要」との声が上がっている。

警視庁と防衛省は、事故当時の監視カメラ映像や運搬車の損傷状況などをもとに、運転中の操作ミス、設備故障、構造上の欠陥など多角的に調べている。

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

アーカイブ
天気情報

天気アイコン にわか雨

東京都

気温: 9.78 °C

湿度: 91 %

風速: 8.75 m/s

天気予報

東京都の3日間の天気

2月25日

天気アイコン

適度な雨

気温: 9.51 °C

2月26日

天気アイコン

厚い雲

気温: 6.77 °C

2月27日

天気アイコン

厚い雲

気温: 12.73 °C