三陸沖でM6.7の地震 「まどか☆マギカ」再放送中に発生 SNSで2011年震災を連想する声広がる

2025年11月9日午後5時3分ごろ、三陸沖を震源とするマグニチュード6.7の地震が発生した。岩手県や宮城県北部で最大震度4を観測し、東北から関東の広い範囲で揺れを感じた。気象庁は地震発生直後、津波注意報を発表したが、夜までにすべて解除された。被害や人的影響は確認されていない。

この地震は、ちょうどTBS系列で放送中だった人気アニメ「魔法少女まどか☆マギカ」(以下「まどマギ」)の再放送と重なった。午後5時3分過ぎ、緊急地震速報のテロップが画面下部に表示され、SNS上では瞬時に「まどマギ再放送中に地震」「あのときと同じだ」との投稿が急拡散した。

2011年3月11日の東日本大震災の際にも、同アニメの放送が地震速報で中断され、その後の放送延期が話題となった経緯がある。今回の地震速報がその記憶を呼び起こした形で、X(旧Twitter)上では「まどマギ放送中に地震はトラウマ」「2011年を思い出して涙が出た」といった感情的な投稿が相次いだ。

TBSは地震発生直後、番組を一時中断し、L字画面で速報テロップを表示。気象庁の緊急会見が始まると報道特番に切り替え、東北地方の震度分布や津波注意報の情報を伝えた。放送局関係者によると「緊急地震速報の発表から数十秒以内にシステムが自動で切り替わり、視聴者への警告表示を優先した」としている。

気象庁によれば、震源は北緯39.4度、東経143.6度付近の三陸沖で、震源の深さは約40キロ。太平洋プレート内部で発生した逆断層型の地震とみられる。地震の規模から津波発生の可能性が一時的に指摘されたが、観測データ上では潮位変化は数センチ程度にとどまったという。

宮城県石巻市や岩手県大船渡市では、市役所の庁舎内で一時的な揺れを感じたが、設備への被害はなく、消防への通報も入っていない。仙台市内では一部のマンションでエレベーターが自動停止したが、午後6時までに全て復旧した。

SNSでは、アニメの放送と地震が重なった偶然に驚く声のほか、「あの時と同じ三陸沖」「まどマギが震災とリンクするのは偶然とは思えない」といった反応も寄せられた。一部では不安を煽る投稿やデマ画像も拡散したが、放送後にTBS公式アカウントが「津波の心配はありません。冷静に行動してください」と呼びかけ、混乱は沈静化した。

専門家は今回の反応について、「2011年の震災報道が国民の集団記憶として刻まれており、同一作品や同一時間帯に重なる出来事が心理的連想を引き起こした可能性がある」と分析する。社会心理学の観点からも、災害体験がメディアと重なることで“記憶の再生”が起こるケースは少なくないという。

一方、気象庁は「今後1週間程度は同程度の地震が発生する可能性がある」として警戒を呼びかけている。東北地方では10日朝にかけて冷え込みが強まる見通しで、同庁は「停電などの二次災害にも注意を」としている。

なお、「魔法少女まどか☆マギカ」の再放送は、TBSの判断で翌週に延期される見通し。ファンの間では「まどマギはやっぱり運命を感じる」「放送が中断しても誰も責められない」といった声も広がっている。

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