
アメリカのドナルド・トランプ大統領は、10月27日から29日にかけて日本を公式訪問する予定で、岸田文雄首相との首脳会談のほか、米海軍横須賀基地の視察などが計画されている。関係者によると、トランプ氏は首脳会談後に、安倍晋三元首相の夫人である安倍昭恵氏と面会する方向で調整が進められているという。
関係筋によれば、この面会は駐日米大使公邸で行われる見通しで、安倍氏の死去後、昭恵氏が外国要人と会うのはこれが初めてとなる可能性がある。会談では、日米関係や安倍氏が生前に進めた外交政策への言及があるとみられるが、詳細な議題や時間はまだ明らかにされていない。
トランプ大統領にとって今回の訪日は、2025年の再就任後初めてのアジア歴訪の一環であり、日本はその最初の訪問国とされている。27日には東京・永田町で岸田首相との会談が行われ、同盟関係の強化や防衛協力、経済安全保障などが主要議題となる予定。翌28日には神奈川県の米海軍横須賀基地を訪問し、在日米軍関係者との懇談や部隊視察を行うスケジュールも調整されている。
また、トランプ氏は安倍元首相との深い個人的な親交でも知られており、今回の面会には「故人への弔意と感謝を直接伝えたい」という意向があるとされる。安倍元首相は2017年以降、トランプ氏と6回以上の首脳会談を重ね、北朝鮮問題や自由貿易協定(FTA)をめぐる協議を主導してきた。両者の信頼関係は日米関係の安定にも寄与したと評価されており、トランプ氏がその縁を重んじる姿勢を示した形となる。
一方で、昭恵氏も安倍氏の急逝後、教育や文化交流を中心に活動を続けており、今回の面会について「政治的な意図はない」との見方が関係者の間で広がっている。昭恵氏の関係者は、「安倍元総理と親交のあった各国要人が訪日するたびに弔意を寄せてくれる。今回もその流れの一環」と説明している。
日米両政府は現在、トランプ・岸田両首脳会談後の共同声明の調整も進めており、防衛分担や経済協力、インド太平洋地域の安全保障戦略に関する文言が焦点となっている。特にトランプ政権下では「在日米軍の駐留経費増額」が度々議題に上がっており、今回の会談では再び日本側の負担について議論が行われる可能性がある。
トランプ氏の来日は、日米同盟の再確認とともに、両国の政治的信頼を改めて世界に示す機会となる。日本政府関係者は「政権が変わっても、日米関係の軸は揺るがないことを国際社会に示す意味がある」としており、首脳会談後に発表される共同声明に注目が集まっている。
SNS上でも今回の訪日に関する話題が拡散しており、「昭恵さんとの面会は感慨深い」「安倍元首相との絆を感じる」「外交儀礼を超えた敬意だ」といった肯定的なコメントが多く寄せられている。一方で、「国内課題より外交パフォーマンスが先か」「再び安倍政治の影響が残るのでは」といった冷静な意見も見られる。
今後の予定としては、トランプ大統領は29日に東京で記者会見を行い、訪日成果や岸田首相との協議内容について説明する見通し。その後、韓国とフィリピンを訪問し、アジア歴訪を締めくくる予定となっている。
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