
11月11日午前、日本全国で携帯電話やWi-Fiの通信が不安定になる現象が相次いだ。対象はソフトバンクやNTTドコモなどの大手通信事業者で、動画視聴やオンラインゲームの利用に支障をきたしたとの報告が相次いだ。
通信障害は午前中を中心に発生し、正午過ぎから徐々に回復の兆しが見られた。通信各社は公式サイトで「現在、原因の調査と復旧対応を進めている」と発表。利用者の間では「突然ネットが切れた」「Wi-Fiがつながらない」といった声が広がり、X(旧Twitter)上では「#通信障害」がトレンド入りした。
この通信障害について、総務省は同日、事業者各社に対し原因の報告を求めるとともに、外的要因の可能性を含めた調査を指示した。関係者によると、11日朝に観測されたX5.1クラスの太陽フレアが磁気嵐を発生させ、通信衛星や地上波の一部に影響を及ぼした可能性があるという。
宇宙天気を監視する情報通信研究機構(NICT)は、「現在、太陽活動が非常に活発な状態にあり、通信衛星やGPSに影響を及ぼす規模の磁気嵐が発生している」とした一方で、「現時点で通信障害との直接的な因果関係は確認されていない」と慎重な姿勢を見せている。
今回の障害を受け、通信業界内では「宇宙天気が通信インフラに及ぼす影響を軽視すべきではない」との意見も出ている。総務省は太陽活動の動向を注視しつつ、通信設備の冗長化やバックアップ体制の強化を求める方針だ。
太陽フレアは地球に到達する際、電離層や衛星通信に影響を与えることが知られており、過去にも航空無線やGPS誤作動などを引き起こした事例がある。今回の通信障害もその一環である可能性が高いとみられ、専門家は「通信だけでなく電力・交通インフラにも波及するリスクがある」と警鐘を鳴らしている。
現時点では通信の多くが回復しているが、利用者の間では「宇宙からの影響を感じた一日だった」との声も聞かれた。政府は今後、宇宙天気予報の情報共有体制を強化し、国民への早期周知を図る考えを示している。
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