茨城県龍ケ崎市にある流通経済大学を巡り、学生による刑事事件、運動部の違法薬物問題、教職員のSNS問題が短期間に相次いで表面化した。スポーツ強豪校として知られる大学での不祥事の連鎖に、大学の管理体制や部活動の統制を問う声が広がっている。
歩道で女性に性的暴行 男子大学生を逮捕
茨城県警竜ケ崎署は3日、不同意性交の疑いで龍ケ崎市に住む私立大学1年の男子学生(19)を逮捕した。
逮捕容疑は2025年8月22日午前1時10分ごろから同20分ごろまでの間、龍ケ崎市内の歩道で帰宅途中の20代女性に性的暴行を加えた疑い。女性と男子学生に面識はなかったとみられる。
男子学生は調べに対し
「やったことは間違いありません」
と容疑を認めているという。
関係者によると、逮捕された学生は流通経済大学ラグビー部員とみられている。
サッカー部5人が「大麻使用」認める
流通経済大学は3日、龍ケ崎キャンパスを拠点とする男子サッカー部の部員5人が違法薬物を使用したと認めたと発表した。
大学の調査に対し、5人は
「大麻と認識して寮内で複数回使用した」
と証言しているという。
県警竜ケ崎署は麻薬取締法違反の疑いで、龍ケ崎市内の寮2カ所3部屋を家宅捜索した。大学によると押収物はなかった。
大学によると、2月上旬に部員の薬物使用を疑う情報が監督に寄せられ、同24日に外部から具体的な情報提供があった。その後、部が購入した簡易検査器で複数部員の尿検査を行い、1人から陽性反応が確認された。
さらに、この1人を含む5人が薬物使用を認めたため大学は警察に相談。翌日に家宅捜索を受けた。
男子サッカー部は部員249人が所属し、5カ所の寮で生活している。
大学は
- 男子サッカー部を無期限活動停止
- 中野雄二監督(63)を職務停止
とする措置を取った。
3日に千葉県柏市で開かれた記者会見で、片山直登学長は
「重大な事態を招き、関係者の皆さまに深くおわび申し上げる」
と謝罪した。
監督「捜査次第で辞任」
中野監督は取材に対し「警察の捜査結果次第で、監督を辞任することが責任の取り方だ」
と述べ、進退に言及した。
男子サッカー部は予定していた宮崎キャンプを中止し、3月中の対外試合も取りやめている。
准教授のSNS問題も
流通経済大学ではこれとは別に、大学院の准教授によるSNS投稿が不適切として問題化し、大学が謝罪する事態も起きている。
強豪校で相次ぐ問題
流通経済大学の男子サッカー部は1965年創部。
◎ 関東大学リーグ優勝
◎ 全日本大学サッカー大会優勝
◎ 全日本大学選手権優勝
などの実績を持ち、これまでに170人以上のプロ選手を輩出してきた名門として知られる。
一方で今回、ラグビー部員の刑事事件、男子サッカー部員5人が「大麻と認識して寮内で複数回使用した」と認めた薬物問題、大学院准教授のSNS投稿を巡る問題が短期間に続けて表面化した。大学の部活動管理と学生指導の実効性が問われており、大学が打ち出す再発防止策と寮の管理改革が現場で機能するのかが焦点となる。
晴天

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