東証プライム上場のアミューズメント施設運営大手、イオンファンタジー(4343)は14日、2025年2月期の業績予想を下方修正したと発表した。国内事業は堅調なものの、中国事業の深刻な業績悪化が響き、最終損益は110億円の赤字(前回予想は16億円の黒字)に転落する見込みだ。
■中国市場、競争激化で苦境に
業績悪化の主因は中国市場の不振だ。同社によると、中国の経済活動の低迷が続くなか、ショッピングセンター内の競争環境が激化し、売上は計画比37%減の大幅な落ち込みとなった。これにより、中国事業単独の営業損益は28億円の赤字に転落。これまでコスト削減を進めてきたものの、抜本的な改善には至らなかった。
同社はこれを受け、不採算店舗約70店の閉鎖を決定。さらに2026年2月期には追加で30店前後を閉鎖し、中国市場の構造改革を推進する考えだ。
■国内事業は過去最高益を記録
一方、国内事業は好調だ。特に、プライズ(景品ゲーム)部門の伸長に加え、利益率の高いメダルゲームや時間制遊具の売上が拡大。これにより、国内の営業利益は過去最高を更新する見込みだ。さらに、新業態「ちきゅうのにわ」の店舗拡大が追い風となり、全体の売上も前回予想を上回る87,300百万円(前年比6.8%増)となる見通しだ。
■期末配当は無配、復配目指す方針
同社は業績悪化を受け、2025年2月期の期末配当をゼロとする方針を示した。これにより、年間配当金は当初予定の10円から5円に減額される。
イオンファンタジーは「株主の皆様には深くお詫び申し上げる。来期は大幅な利益改善を目指し、早期の復配に努める」としている。
■業績予想の主な修正点
(単位:百万円)
| 項目 | 前回予想(A) | 修正後予想(B) | 増減額(B-A) | 増減率(%) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 86,700 | 87,300 | +600 | +0.7 |
| 営業利益 | 5,700 | 4,700 | -1,000 | -17.5 |
| 経常利益 | 4,200 | 4,400 | +200 | +4.8 |
| 最終損益 | 1,600 | -1,100 | -2,700 | – |
同社は今後、中国市場の立て直しを進めながら、国内およびアセアン市場での成長を軸に業績回復を目指す方針だ。 #業績 #ビジネス #事業
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